葬儀社・斎場の集客方法とGoogleマップ(料金の表示と口コミの扱い)
地域の葬儀社や斎場の集客は、急いで探す人の目に入るGoogleマップと自社のホームページを入口にし、病院・介護施設とのつながりや事前相談で前もって知っておいてもらう形が基本です。どの入口でも、総額の目安と追加の費用がかかる場面が分かる料金の書き方が、選ばれるかどうかを分けます。
この記事では、6つの集客方法を比べたうえで、国民生活センターと消費者庁の資料から料金の表示で気をつけたいことを整理し、Googleマップの営業時間、斎場ごとのプロフィール、写真、口コミの返信の決まりを、公式のヘルプをもとにまとめました。夜中の電話や式の準備で、プロフィールの手入れまで手が回らないときは、当社の「MEOで同業比較くん」に、写真やお知らせの更新、口コミの返信文づくりをお任せいただくこともできます。
出典
- 国民生活センター:依然として多い葬儀サービスの料金トラブル-「家族葬だから安い」と思っていませんか?-(2026年6月3日公表)
- 消費者庁(2026年9月18日):葬儀サービスに係る表示についての景品表示法に基づく措置命令
- 公正取引委員会:葬儀サービスに係る表示についての景品表示法に基づく措置命令(2024年5月30日、消費者庁・公正取引委員会・内閣府沖縄総合事務局の連名)
- 消費者庁:不当な価格表示についての景品表示法上の考え方(価格表示ガイドライン)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン
- 同:営業時間を編集する
- 同:ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント
- 同:クチコミを増やすためのヒント
- 同:ユーザーからのクチコミを管理する
- Google:Google ビジネス プロフィール(無料で使えることを案内するページ)
いずれも2026年10月に確認
最初の1ヶ月無料。送っていただいた写真の追加、お知らせの投稿、口コミの返信文づくりを、月4,980円(税込)でお引き受けします。初期費用は0円です。含まれる作業と料金を見る
葬儀社の集客方法は、主に6つ
地域の葬儀社・斎場の集客の方法は、大きく分けると次の6つです。「急いで探す人に見つけてもらう入口」と「前もって知っておいてもらう仕組み」を組み合わせるほうが、依頼の入口が1か所に偏りません。
| 方法 | 得意なこと | 弱いところ |
|---|---|---|
| Googleマップ(MEO対策) | 近くの葬儀社を探す人に、すぐ見てもらう | 情報が古いと、電話の前に外される |
| 自社HP(料金プラン) | 料金の中身と式の流れを詳しく伝える | 作っただけでは見つけてもらいにくい |
| 葬儀の比較・紹介サイト | 依頼先を比べたい人に見てもらう | 手数料がかかり、価格で比べられやすい |
| 病院・介護施設とのつながり | 亡くなった直後に名前を挙げてもらう | 関係づくりに時間がかかる |
| 地域の会員制度・事前相談会 | 元気なうちに知っておいてもらう | 依頼につながるまで年単位になる |
| チラシ・新聞折込 | 地域の年配の方に届く | 料金の書き方を誤ると、行政処分の対象になる |
このうち、Googleマップで見つけてもらい、選んでもらうための取り組みをMEO対策と呼びます。使うのはGoogleビジネスプロフィールで、作成も情報の掲載も無料です。病院で「どこに頼めばいいか」と聞かれたご家族が、教えてもらった名前をGoogleで調べ直すこともあるため、紹介や会員制度で知った人が最後に確かめる場所としても役に立ちます。そのときご家族が目にするのは、地図に並んだ近くの葬儀社の口コミの数や評価でもあります。自社がその中で何番目に出ているかは、無料の比較ページで社名と地域を入れると、上位3社と並べて確かめられます(登録は要りません)。
この記事では、6つのうちGoogleマップと自社のホームページを中心に、葬儀社ならではの気をつけたい点をまとめます。
国民生活センターに寄せられている、料金の相談
国民生活センターが2026年6月に公表した資料では、全国の消費生活センター等に寄せられる葬儀サービスの相談は年間で900件前後で、2025年度は917件でした。葬儀費用が思っていた金額を上回り、高額な料金に納得できないという「高価格・料金」に関する相談の割合は、2025年度で52.6%となり、増える傾向にあるとしています。
資料に載っている相談事例は、どれも「広告で見た金額」と「実際の契約」の差がきっかけです。
| 相談のきっかけ | その後 |
|---|---|
| 一日葬は約30万円のチラシ | 約80万円の契約になった |
| 「家族葬50万円」の表示 | 高額なプランを案内された |
| 見積書に明細がない | 追加費用で総額200万円を超えた |
同センターは、親しい人との死別で冷静に対応できなかったり、葬儀社の説明や消費者の理解が足りなかったりすると、料金や内容をめぐるトラブルになることがあるとしています。そのうえで、葬儀社の団体に対して、サービスの内容を詳しく説明し、見積書を渡して正確な請求金額を伝えるなど、分かりやすく丁寧な情報提供を行うことを求めました。
消費者の側には、見積書を必ず受け取って明細をよく確かめることや、打ち合わせを親族や第三者など複数で行うことをすすめています。つまり、ご家族は明細のある見積もりを出してくれる葬儀社かどうかを見ています。自社のホームページやGoogleマップで、次のことを先に伝えておくと、比べる段階で外されにくくなります。
- プランごとに、料金に含まれるもの(安置、搬送、棺、祭壇、火葬の手続きなど)
- 料金に含まれず、別にかかるもの(火葬場の使用料、飲食、返礼品、お布施など)
- 参列する人数や安置の日数で、金額が変わる項目
- 打ち合わせのときに、明細のある見積書をお渡しすること
「〇〇円から」と書くときは、景品表示法に気をつける
広告やホームページに料金を書くときは、景品表示法がかかります。価格や取引の条件について、実際より著しく有利だと消費者に思わせる表示は、有利誤認として禁止されています(第5条第2号)。葬儀の表示で、消費者庁が措置命令を出した例を2つ紹介します。
最低料金で受けられる人が、ほとんどいなかった例
2026年9月、消費者庁は、テレビCMで「お得なプランがこの価格から」という音声と共に「家族葬 10.45万円~(税込)」と表示していた葬儀社に措置命令を出しました。実際には、そのサービスを受けるには僅かな場合を除き、30万8,000円以上の費用が必要だったとされています。消費者庁は、最低料金として10万4,500円で提供されるかのように表示していたことを、有利誤認に当たるとしました。
「〜から」と書いていても、その金額で受けられる場面がほとんどなければ、問題になるということです。
追加料金がかかるのに、表示の金額だけで済むように見せた例
2024年5月には、新聞折込のチラシとホームページで火葬のプランを案内していた葬儀社に、措置命令が出ています。チラシでは、供花や仏具のある部屋に棺を安置した写真と共に料金を表示していましたが、実際には、個室でご遺体と面会する場合は個室の料金が追加でかかり、その部屋に供花や仏具を置く場合はさらに料金がかかるものでした。ホームページの「通常価格」も、そのプランで提供した実績のない金額だったとされています。
写真に写っているものが料金に含まれていないときは、そのことが分かるように書く必要があります。
料金を書くときに、そろえておくこと
消費者庁の価格表示ガイドラインでは、販売価格を表示するときは、価格だけでなく、その価格が適用される商品の範囲と、適用される顧客の条件も正確に表示する必要があるとしています。葬儀に置きかえると、次のようになります。
| 書くこと | 葬儀のプランでの例 |
|---|---|
| 料金 | 〇〇万円(税込) |
| 料金に含まれるもの | 搬送1回、安置1日、棺、祭壇 |
| 含まれないもの | 火葬場の使用料、飲食、返礼品 |
| その料金になる条件 | 参列10名まで、通夜なし |
写真を添えるときは、そのプランで実際に用意する祭壇や部屋の写真を使います。上位のプランの写真を使う場合は、そのことを写真の近くに書いておきます。業種ごとの広告の決まりは、「業種別:Googleマップで気をつける広告のルール早見表」にもまとめています。
24時間受付の営業時間の入れ方
Googleのガイドラインでは、営業時間には顧客に対応できる通常の営業時間を入れるとしています。夜間や早朝も電話を受けて、お迎えに向かえる体制をとっているなら、営業時間の設定で曜日ごとに[開始時間]から[24 時間]を選び、[保存]します。
一方で、会社の名前に「24時間受付」と付け足すことは認められていません。ガイドラインでは、名前に追加できない情報の例として、店名のあとに「24 時間営業」と付けた形が挙げられています。名前は看板どおりにして、24時間の受付は営業時間と説明文で伝えます。
| 実際の体制 | Googleマップでの入れ方 |
|---|---|
| 夜間も電話を受け、お迎えに行ける | 営業時間を「24 時間」にする |
| 事務所の窓口は日中だけ | 窓口の時間と、夜間の電話受付を分けて書く |
事務所の窓口は日中だけで、夜間は電話だけで受けている場合は、窓口の時間を営業時間に入れ、説明文に「ご逝去の連絡は24時間お電話で受け付けています」と書く方法もあります。営業時間の設定のくわしい手順は、「Googleマップの営業時間を設定・変更する方法」にあります。
斎場ごとにプロフィールを作る
本社の事務所とは別に、自社の斎場や会館を持っている葬儀社は、拠点ごとにプロフィールを作れます。Googleのガイドラインでは、お客さまが訪れることのできる実在の拠点であることを前提に、次のように決めています。
- 同じ拠点に、複数のプロフィールを作ることはできない
- 住所を載せる場合は、その場所にビジネスの名前の掲示を常設する
- 電話番号は、できれば総合受付ではなく、その拠点につながる番号にする
- 同じ国の拠点は、場所にかかわらず一貫した名称とカテゴリにする
参列する方は、案内に書かれた斎場の名前で場所を調べることがあるため、斎場ごとにプロフィールがあると、道順や駐車場の情報を確かめてもらいやすくなります。ただし、事務所と斎場が同じ建物にあるなら、プロフィールは1つにします。複数の拠点のプロフィールをまとめて管理する方法は、「2店舗以上のGoogleビジネスプロフィールをまとめて管理する方法」にまとめています。
斎場と控室の写真をそろえる
Googleの写真のヒントでは、さまざまな方角から来る人がお店を見つけやすいよう、外観の写真を少なくとも3枚、店内の写真を少なくとも3枚追加するようすすめています。葬儀社に置きかえると、次のような写真が、式の前に場所や様子を確かめたいご家族と参列する方の役に立ちます。
| 写真 | 伝わること |
|---|---|
| 斎場の外観(昼と夜) | 夜の通夜でも入口を見つけやすい |
| 駐車場と入口 | 車で来る人が迷わない |
| 式場(祭壇を飾る前と後) | 広さと雰囲気 |
| 控室・親族の宿泊室 | 夜通し付き添えるか |
| 安置室・面会室 | ご遺体と過ごせる場所 |
| スタッフ | 相談する相手の顔 |
実際の式の写真を使うときは、遺影、ご芳名、供花の札、受付の名簿など、どなたの葬儀か分かるものが写っていないかを必ず確かめます。Googleのガイドラインでも、個人情報が含まれる画像を載せることは認めていません。祭壇は、式のない日に飾って撮影したものを使うと安心です。
口コミのお願いと返信
葬儀社の口コミは、依頼先を決める前に、スタッフの対応や説明の分かりやすさを確かめる手がかりになります。お願いするのに向いているのは、式を終えて少し落ち着いた頃、四十九日やアフターサービスの連絡をする場面などです。Googleのヘルプでは、口コミを書いてもらうために、Googleのリンクを開いてもらうか、QRコードを読み取ってもらうよう頼めるとしています。
一方で、口コミの投稿と引き換えに、無料や割引で商品やサービスを提供することは、虚偽のエンゲージメントとして固く禁じられています。「口コミを書いていただいた方は、法要の料金を割引します」のような声かけはしません。
故人やご遺族の情報に触れない
返信で最も気をつけたいのは、どなたの葬儀だったかが分かることを書かないことです。Googleのヘルプでも、口コミ投稿者の個人情報を公開しないよう求めています。返信は誰でも読めるため、次のことは書きません。
- 故人のお名前や年齢、亡くなった日や理由
- 式の日付や会場、宗派
- 喪主やご親族のお名前、続柄
- 打ち合わせの中で伺ったご家族の事情
良い口コミへの返信は、たとえば次のような短い形で十分です。
このたびはご丁寧なお言葉をいただき、ありがとうございます。心よりお悔やみ申し上げます。お見送りのお手伝いをさせていただけたことを、スタッフ一同ありがたく思っております。今後も、ご不安なことがあればいつでもご相談ください。
厳しい口コミには、言い争わずに、お詫びとこれからの対応を書きます。料金への不満であれば、見積書の渡し方や説明の仕方をどう改めるかを短く伝え、詳しいお話は電話で伺いたいとお願いします。返信の型と例文は、「口コミ返信の例文30選とやり方」にもあります。
よくある失敗
- 「家族葬〇〇万円〜」だけを大きく書く:含まれるものと追加の費用がかかる場面を書かないと、行政処分の対象になることがあります
- 上位プランの祭壇の写真を、最安のプランに添える:写真のものが料金に含まれると受け取られます
- 名前に「24時間受付」などの言葉を付け足す:ガイドラインで認められておらず、プロフィールが停止されることがあります
- 窓口が閉まる時間なのに「24時間」にしている:夜に訪ねてきた方を困らせます
- 式の写真に、遺影やご芳名が写っている:ご遺族の情報が誰でも見られる状態になります
- 口コミの返信で、故人や式の日に触れる:どなたの葬儀か分かってしまいます
Googleマップの運用を任せたいときは
当社の「MEOで同業比較くん」では、近くの葬儀社や斎場との比較表を毎月お作りし、写真や説明文、料金に含まれるものの書き方の手直し、お知らせの投稿、故人やご遺族に触れない口コミの返信文の作成を行います。返信文はLINEでお送りし、ご確認いただいてから返信します。月額4,980円(税込)、初期費用0円、契約期間の縛りはなく、最初の1ヶ月は無料です。
含まれる作業と料金は、料金のご案内にまとめています。
よくあるご質問
葬儀社の集客方法には、どんなものがありますか?
主に、Googleマップ(MEO対策)、料金プランを載せた自社のホームページ、葬儀の比較・紹介サイト、病院・介護施設とのつながり、地域の会員制度・事前相談会、チラシ・新聞折込の6つです。急いで探す人に見つけてもらう入口と、前もって知っておいてもらう仕組みを組み合わせると、依頼の入口が1か所に偏りません。Googleマップは無料のGoogleビジネスプロフィールで管理できます。
葬儀の料金をめぐる相談は、どのくらい寄せられていますか?
国民生活センターが2026年6月に公表した資料では、全国の消費生活センター等に寄せられる葬儀サービスの相談は年間で900件前後で、2025年度は917件でした。そのうち「高価格・料金」に関する相談の割合は52.6%で、増える傾向にあるとしています。
「家族葬〇〇万円から」と広告に書いてもよいですか?
表示した金額で実際に葬儀を受けられる場合に限ります。2026年9月には、テレビCMで「家族葬 10.45万円~(税込)」と表示していたものの、実際には僅かな場合を除き30万8,000円以上の費用が必要だったとして、消費者庁が景品表示法の有利誤認に当たるとして措置命令を出しています。最低料金を出すときは、その金額に含まれるものと、追加の費用がかかる場面を一緒に書きます。
24時間受付の葬儀社は、Googleマップの営業時間をどう入れればよいですか?
Googleのガイドラインでは、顧客に対応できる通常の営業時間を入れるとしています。夜間も電話を受けて、すぐにお迎えに向かえる体制なら、営業時間の設定で曜日ごとに「24 時間」を選べます。会社の名前に「24時間受付」と付け足すことは、ガイドラインで認められていません。
斎場が複数あるときは、プロフィールを分けたほうがよいですか?
名前の看板があり、お客さまが訪れることのできる斎場は、拠点ごとに1つずつプロフィールを作れます。Googleのガイドラインでは、同じ拠点に複数のプロフィールを作ることは認めておらず、住所を載せる場合はその場所にビジネスの名前の掲示を常設する必要があるとしています。
葬儀社の口コミに返信するとき、気をつけることはありますか?
故人のお名前、亡くなった日、式の日付や会場、喪主のお名前など、どなたの葬儀だったかが分かることには触れません。Googleのヘルプでも、口コミ投稿者の個人情報を公開しないよう求めています。返信は誰でも読めるので、お礼とお悔やみ、これからの対応を短く書きます。
葬儀社のGoogleマップの管理は、業者に任せられますか?費用はどのくらいですか?
任せられます。写真や説明文の手直し、お知らせの投稿、口コミへの返信は、Googleビジネスプロフィールの管理者として招待すれば、代行会社が行えます。当社が2026年10月に、料金を公開しているGoogleマップ運用代行6社を調べた範囲では、月額は税込14,800円〜54,780円でした。当社の「MEOで同業比較くん」は月4,980円(税込)、初期費用0円、契約期間の縛りはなく、最初の1ヶ月は無料です。