本文へ移動

動物病院の集客方法とGoogleマップ|獣医療の広告のルールの中でできること

動物病院のGoogleマップで、そのまま書けること・4つの併記が要ること・広告できないことを分けた図

動物病院の集客は、近くで病院を探している飼い主さんに、診療時間・休診日・夜間や休日の対応・予約の取り方・場所を正確に伝えることが基本です。ほかの業種と違うのは、技能や治療の内容を広告できる範囲が獣医療法で決められていることで、Googleマップの説明や投稿もその基準で書いておくと安全です。

この記事では、動物病院の集客方法を6つに分けたうえで、獣医療法と施行規則、農林水産省の獣医療広告ガイドラインとQ&A、Googleの公式ヘルプをもとに、Googleマップで気をつけることをまとめます。営業時間の基本や口コミのGoogleのルールのように、業種を問わない話は「店舗集客の方法」で扱っています。

出典

いずれも2026年10月に確認

最初の1ヶ月無料。休診日のお知らせの投稿と口コミの返信文づくりを、月4,980円(税込)でお引き受けします。文面はご確認いただいてから反映します。含まれる作業と料金を見る

動物病院の集客方法は、主に6つ

動物病院が飼い主さんに来てもらう方法は、主に次の6つです。初めての飼い主さんに見つけてもらう入口と、通っている飼い主さんに次の来院の時期を知らせる仕組みに分かれます。

方法得意なこと気をつけること
Googleマップ(MEO対策)今開いている近くの病院を探す人に届く治療の効果や体験談は載せない
自院のホームページ診療内容や費用を詳しく説明する広告に準じて、リスクや費用も書く
予約システム待ち時間を減らし、来院前に受付する予約先がGoogleマップと違うと迷わせる
紹介・ペットショップ等との連携動物を迎えたばかりの人に知ってもらう店員の勧誘も広告になることがある
診察後のお知らせワクチンやフィラリアの時期に再来院を促す希望していない人に送ると広告になりうる
SNS院内の雰囲気や休診の連絡を伝える不特定多数に広がる投稿は広告になりうる

Googleマップで見つけてもらい、選んでもらうための取り組みは、一般にMEO対策と呼ばれています。使うのはGoogleビジネスプロフィールで、登録も管理も無料です。動物の具合が急に悪くなった飼い主さんは、まず「今から診てもらえる近くの病院」を探すので、診療時間と夜間・休日の対応が正確かどうかが来院を左右します。近くの動物病院と比べて、自院がGoogleマップで何番目に出ているか、口コミの件数と評価がほかの病院とどう違うかは、無料の比較ページで病院名と地域を入れると確かめられます。登録をしなくても使えます。

動物病院の広告は、書いてよいことが決まっている

獣医療法第17条の考え方

獣医療法第17条第1項は、「何人も」、獣医師または診療施設の業務に関して、専門科名と、獣医師の学位または称号を除き、技能、療法または経歴に関する事項を広告してはならないと定めています。第2項で、農林水産省令(施行規則第24条)で決めた事項は広告できるとされています。

対象は「何人も」なので、広告を作る会社や病院を勧める第三者も含まれます。違反には第20条で50万円以下の罰金が定められ、ガイドラインでは、獣医師であれば免許の取消しや業務の停止の対象にもなりうるとしています。

ガイドラインでは、次の3つすべてに当てはまると飼育者が認識できるものを広告としています。

  1. 誘引性:飼育者を誘引する意図があること
  2. 特定性:獣医師の氏名または診療施設の名称が特定できること
  3. 認知性:一般の人が見られる状態にあること

技能・療法・経歴に当たらないので、書けること

ガイドラインでは、技能・療法・経歴に当たらないものは広告できるとし、次の例を挙げています。Googleマップの基本情報は、ほとんどがここに入ります。

書けること(ガイドラインの例)Googleマップで載せる場所
名称・住所・電話番号基本情報
診療日・診療時間・予約診療ができる旨営業時間、説明
休日や夜間の診療、往診の実施営業時間、説明
入院施設の有無、駐車場の有無と台数説明、写真
ペットホテル・トリミング・しつけ教室説明、サービス

技能・療法で、広告できる事項

施行規則第24条第1項では、技能・療法・経歴のうち広告できる事項を決めています。飼い主さん向けの動物病院に関わるものは、主に次のとおりです。

広告できる事項4つの併記
承認された医薬品・医療機器を使う検査や手術必要
医療機器を持っていること(CTなどの一般名で書く場合)必要
犬・猫の避妊去勢手術必要
狂犬病などの予防注射必要
寄生虫病の予防措置(フィラリア・ノミ・ダニ)必要
健康診断必要
マイクロチップの装着必要
獣医師の役職と略歴、開設年月日不要
愛玩動物看護師が勤務していること不要

診療内容を載せるときの「4つの併記」

施行規則第24条第2項では、上の表で「必要」とした事項を広告するときは、問い合わせ先、通常必要とされる診療内容、診療に係る主なリスク・副作用、費用を併記しなければ広告できないとしています。ガイドラインでは、問い合わせ先には診療時間外の連絡先も含まれ、費用は標準的な金額か、最低額から最高額までの範囲で示すよう求めています。

さらに、狂犬病予防注射を広告するときは犬の登録・鑑札と注射済票の説明を、マイクロチップの装着を広告するときは犬・猫の登録の説明を、あわせて書く必要があります。

Q&Aでは、名称に「レーザー療法」のような療法を入れて看板で広告する場合もこの併記が要るとし、二次元コードを載せただけでは併記したことにならないとしています。

禁止される広告の例

ガイドラインとQ&Aでは、次のような表現を広告できない例として挙げています。

禁止される広告ガイドライン・Q&Aの例
比較広告「どの動物病院よりも安全に手術」
誇大広告「効果抜群のワクチン」
誇大広告(根拠のない比較)「比較的安全な手術」「手軽に健康診断」
誇大広告(不安をあおる)「パルボが大流行、当院で常時実施」
治療時間「去勢手術○○分でできます」
費用だけを強調「キャンペーン中」「セット割引」
体験談飼育者の主観に基づく診療の感想
診療の前後の写真誤認させるおそれのあるもの

ガイドラインでは、予防薬やワクチン、医療機器の品名・型式も、広告できる対象にならないとしています。

Googleマップは、獣医療の広告に当たるか

ガイドラインとQ&Aには、Googleビジネスプロフィールについてのはっきりした記載はありません。ただし、病院のホームページは原則として広告に当たらない一方、不特定多数に広がるSNSの投稿や、病院の依頼で載る検索サイトの「診療の内容」は広告に当たるとされています。

Googleマップのプロフィールは、病院自身が内容を書き、誰でも見られる場所に出ます。広告に当たると見なされても困らない書き方にしておくのが安全です。ガイドラインでは、広告に当たらないホームページでも、広告に準じて4つの事項を載せることが望ましいとしています。

Googleマップで、動物病院が整えたいこと

診療時間は、午前と午後を分けて登録する

動物病院の診療時間は、午前と午後に分かれていることが少なくありません。Googleのヘルプでは、休憩時間をはさむ場合、[営業時間を追加]で同じ曜日に2つ目の時間帯を設定するとしています。昼の時間に「営業中」と表示されないよう、分けて登録しましょう。

  • 午後休診の曜日は、その日の午前の時間だけを登録します
  • 受付終了の時刻が診療終了より早い場合は、説明に書いておきます

設定の手順や、祝日・年末年始の入れ方の説明は「Googleマップの営業時間の設定・変更」にあります。

夜間・休日の診療は、実際の受け付け方どおりに書く

休日や夜間の診療、往診の実施は、ガイドラインで広告できる例に挙げられています。急患の飼い主さんがいちばん知りたい情報です。

  • 24時間受け付けている曜日だけ、Googleのヘルプの手順で[開始時間]から[24 時間]を選びます
  • 夜間は電話で確認してから来院してもらう場合は、そのことと電話番号を説明に書きます
  • 夜間・休日に診られないときの連絡先を案内している場合は、それも書いておくと迷わせません

臨時休診は、特別営業時間で登録する

学会や研修での臨時休診、祝日、年末年始は、特別営業時間で日付ごとに登録します。Googleのヘルプでは、特別営業時間は一時的な営業時間の変更や、連続して最長6日間の休業に使い、7日以上続く休業や期間が決まっていない休業には臨時休業のマークを使うとしています。決まった時点で入れておきましょう。

予約リンクは、実際に使う予約ページにする

予約システムを使っている病院は、Googleマップから予約ページに進めるようにします。ヘルプでは、[プロフィールを編集]から取引の種類を選び、[リンクを追加]で予約などに使うリンクを追加できるとしています。予約サイトを替えたときは、古いリンクが残っていないか確かめます。

説明・サービス・投稿は、4つの併記を前提にする

説明欄には、診療対象の動物、予約の要否、夜間・休日の対応、駐車場など、技能・療法に当たらない事実を中心に書きます。

避妊去勢手術・予防注射・フィラリア予防・健康診断のように、併記が要る事項をサービスや投稿に載せる場合は、問い合わせ先、通常必要とされる診療内容、主なリスク・副作用、費用を同じ投稿の中に書きます。書ききれないときは、投稿は受付の案内にとどめ、詳しい説明はホームページに載せます。

名称は看板どおりにする

Googleのガイドラインでは、ビジネス名にサービス内容などを付け足せないとしています。Q&Aでも、療法を表す言葉を名称に入れて看板で広告すると、広告の制限を受けるとしています。「24時間」「夜間救急」などは名前に付けず、営業時間と説明で伝えます。

口コミの頼み方と、返信の書き方

飼い主さんの口コミと、病院が使う体験談の違い

ガイドラインでは、飼育者の体験に基づく口コミで評判が広まる場合は、個人が病院を推薦したにすぎず、原則として広告に当たらないとしています。一方、Q&Aでは、書いた人が病院の関係者だったり依頼を受けていたりすれば広告として扱われ、病院が体験談を使って誘引することは広告できないとしています。

  • Googleマップの良い口コミを、ホームページやチラシに転載しないようにします
  • 口コミをお願いする場合は、良い・悪いを問わず、感想を自由に書いてもらう形にとどめます
  • Googleのポリシーでも、割引や無料のサービスと引き換えに口コミを頼むことや、肯定的な口コミだけを選んで募ることは禁止されています

返信では、病状や治療の経過に触れない

返信は、病院の名前で誰にでも見られる場所に表示されます。動物の名前、病名、治療の経過、手術の内容は、口コミに書かれていても繰り返さないようにしましょう。飼い主さんが特定されるおそれがあり、治療の効果を病院が紹介しているようにも読めます。Googleのヘルプでも、投稿者の個人情報を公開しないこと、直接連絡してもらうよう頼むことをすすめています。

書かないこと書くこと
「術後の経過も順調ですね」「ご来院ありがとうございました」
「〇〇ちゃんの皮膚炎は…」「お大事になさってください」
「当院の治療なら安心です」「ご不明な点はお電話ください」

待ち時間や受付への不満には、お詫びと、混み合う時間帯や予約の取り方を短く書きます。返信の型と例文は「口コミ返信の例文」にあります。

ペットショップやトリミングとの連携・紹介

動物を迎えたばかりの飼い主さんには、ペットショップやトリミングサロンで聞いた病院の名前が手がかりになります。Q&Aでは、ペットショップなどに「動物病院紹介します」という看板を置くことは、技能・療法・経歴に当たらないので可能としています。

一方、店員が来店した人の意思に関係なく特定の病院の獣医療サービスを口頭で勧める場合も、3つの要件に当てはまれば広告に当たるとしています。連携先には、診療時間や場所の案内にとどめてもらい、治療の内容を勧める言い方は避けてもらうのが安全です。

ワクチン・フィラリアの時期に送る診察後のお知らせ

狂犬病の予防注射、混合ワクチン、フィラリア予防は、時期を知らせると来院につながりやすい診療です。ガイドラインでは、院内の掲示や、飼育者の申し出に応じて送るダイレクトメール・SNSの情報は、原則として広告に当たらないとしています。Q&Aでも、自分で登録した人だけが見られるメッセージアプリの友だち登録は広告に当たらないとしています。

  • 希望していない人に送るお知らせは、認知性があるとされ、広告になりえます
  • 予防薬の品名を待合室で見せたり、販売していると受け取られる広告をしたりすることは、医薬品医療機器等法に抵触するとされています
  • 「1年分処方します」のように処方できる最大量を広告することは、品位を損なう広告の例として挙げられています

Googleマップの投稿でお知らせする場合は、4つの併記を前提に書きます。

迷ったときの相談先

ガイドラインでは、広告の相談は、原則として都道府県の畜産主務課や出先機関などの獣医事担当部署が窓口になるとしています。農林水産省の「獣医療広告制限見直しについて」のページに、都道府県ごとの相談窓口の一覧が載っています。

業種ごとの広告のルールの一覧は、「業種別:Googleマップで気をつける広告のルール早見表」にあります。

Googleマップの運用を任せたいときは

当社の「MEOで同業比較くん」では、近くの動物病院との比較表を毎月お作りし、診療時間・臨時休診の登録、説明の手直し、投稿、口コミの返信文の作成を受け持ちます。投稿と返信は、この記事で紹介した獣医療法とガイドラインの基準で作り、LINEでご確認いただいてから反映します。月額4,980円(税込)、初期費用0円、契約期間の縛りはなく、最初の1ヶ月は無料です。

よくあるご質問

動物病院の集客方法には、どんなものがありますか?

主に、Googleマップ(MEO対策)、自院のホームページ、予約システム、ペットショップやトリミングサロンなどからの紹介、ワクチンやフィラリア予防の時期のお知らせ、SNSの6つです。どの方法でも、獣医療法と農林水産省の獣医療広告ガイドラインの基準で書くことが前提になります。Googleマップは、無料のGoogleビジネスプロフィールで診療時間や休診日を載せられます。

動物病院は、Googleマップに何を書いてもいいのですか?

獣医療法第17条では、技能・療法・経歴に関することは、法律と施行規則で決められた事項を除いて広告できないとされています。一方、ガイドラインでは、診療日・診療時間・予約診療ができること、休日や夜間の診療・往診、駐車場、トリミングやペットホテルなどは、技能・療法・経歴に当たらず広告できる例として挙げられています。

「フィラリア予防やっています」と投稿してもいいですか?

寄生虫病の予防措置は、施行規則で広告できる事項の一つです。ただし、問い合わせ先、通常必要とされる診療内容、主なリスク・副作用、費用の4つを併記しなければ広告できないとされています。予防薬の品名を出すことも、広告できる対象にならないとされています。

飼い主さんの口コミやお礼の声を、病院のチラシやホームページに載せてもいいですか?

避けてください。農林水産省のQ&Aでは、診療施設が飼育者の主観的な体験談を使って誘引することは、ほかの飼育者に誤認を与えるおそれがあるため広告できないとしています。飼い主さんが自分の意思で書いた口コミは、原則として広告に当たらないとされていますが、病院の依頼で書かれた場合は広告として扱われることがあります。

口コミへの返信で、治療の経過に触れてもいいですか?

触れないほうが安全です。返信は病院の名前で誰にでも見られる場所に出るので、病状や治療の経過を書くと、飼い主さんや動物が特定されるおそれがあります。Googleも、口コミ投稿者の個人情報を公開しないよう案内しています。お礼と、受付や説明などの対応にだけ触れます。

書いてよいか迷ったときの相談先はどこですか?

獣医療広告ガイドラインでは、原則として都道府県の畜産主務課や出先機関などの獣医事担当部署が相談の窓口になるとしています。農林水産省は、都道府県ごとの獣医療に関する広告の相談窓口の一覧を公開しています。

動物病院のGoogleマップの運用は、代行に任せられますか?費用はどのくらいですか?

任せられます。ただし獣医療の広告のルールがあるので、投稿や口コミへの返信をその基準で書くかどうかを、頼む前に確かめてください。当社が2026年10月に、料金を公開しているGoogleマップ運用代行6社を調べた範囲では、月額は税込14,800円〜54,780円でした。当社の「MEOで同業比較くん」は月4,980円(税込)、初期費用0円、契約期間の縛りはなく、最初の1ヶ月は無料です。投稿と返信は、ご確認いただいてから載せます。

この記事について

MEOで同業比較くん編集部合同会社エスコネクト

Googleマップでの見つけられやすさを、近隣の同業他社さまと比べながら整えるサービス「MEOで同業比較くん」の編集部です。記事は、Googleの公式ヘルプや法令・国の資料を確認して書いています。確認した時期は、各記事の出典に書いてあります。

当社が約束していること

  • Googleマップでの表示順位は保証しません。順位を決めるのはGoogleです
  • Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は、お店に残したまま作業します
  • 割引や特典と引き換えに口コミを集めることはしません(Googleのルールで禁止)