ポスティングの効果は?反響率は自分のお店で測り、チラシを見て検索した人の受け皿を整える
ポスティングの効果は、配るチラシや地域、時期で大きく変わるため、決まった反響率はなく、自分のお店で測って確かめるものです。測るには、チラシ専用の合言葉やQRコードで「チラシを見て来た人」を数え、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスで、配った月の店名の検索を前の月と比べます。
この記事は、お店が自分でポスティングをするときに、効果の測り方、配る範囲、配るときの注意、チラシを見て検索した人の迎え方をまとめたものです。チラシに載せる中身や、割引・プレゼントの表示の決まりは「チラシで集客するには」で扱っているため、ここではくわしく触れていません。チラシを見た人が開くGoogleマップの手入れまで手が回らないときは、当社の「MEOで同業比較くん」がお手伝いしています。
出典
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ:ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する
- 同:ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する
- Googleアナリティクス ヘルプ:URL 生成ツール: カスタム URL でキャンペーン データを収集する
- 裁判所:最高裁判所第二小法廷 平成21年11月30日判決(平成20(あ)13)、最高裁判所第二小法廷 平成20年4月11日判決(平成17(あ)2652)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat):地図で見る統計(jSTAT MAP)
- 愛知県:令和2年国勢調査 小地域集計結果
いずれも2026年10月19日に確認
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ポスティングの反響率に、決まった目安はない
反響率は、配った枚数に対して、来店や問い合わせがどれだけあったかの割合です。ポスティングの反響率をよそで調べると、いろいろな数字が見つかります。ただ、何を配ったのか、どんな地域で、どの業種のお店が出したのかで、数字の意味はまったく違ってきます。
| 反響を左右するもの | 例 |
|---|---|
| チラシの中身 | 特典の有無、写真、何のお店か |
| 配る地域 | お店からの距離、家族向けか単身か |
| 時期 | 季節、連休の前後、新生活の時期 |
| 業種 | 毎週行くお店か、年に数回か |
| 受け皿 | 検索して見つかるか、情報が新しいか |
このため、この記事では出典のはっきりした目安を示せない反響率の数字は載せていません。よその数字と比べて「低い」「高い」と考えるより、自分のお店の前回のポスティングと比べるほうが、次に変えるところがはっきりします。
費用対効果は「1人に来てもらうのにかかった費用」で見る
費用対効果を見るときは、割合よりも金額のほうが判断しやすくなります。次の式で、チラシで来てくださった方1人あたりの費用を出します。
- 印刷代と、配るのにかかった費用(人に頼んだ費用や、自分で配った時間)を足します
- その合計を、チラシを見て来た人の数で割ります
- 出た金額を、1人のお客さまが1回に使う金額や、通い続けてくださる場合の金額と比べます
たとえば、1回きりの来店が多いお店と、何度も通っていただくお店では、同じ費用でも見え方が変わります。2の「チラシを見て来た人の数」がないと、この計算はできません。次の章の測り方を、配る前に決めておきます。
ポスティングは効果がない、と感じたときに見直すところ
「配ったのに反響がない」と感じたときは、チラシそのものを作り直す前に、次のどこで止まっているかを確かめます。
| 止まっているところ | 見直すこと |
|---|---|
| 数えていない | 合言葉や受付の一問を用意する |
| 配る範囲が遠い | お店に来られる範囲に絞る |
| 見ても伝わらない | 何のお店か、何が得かを先に書く |
| 調べても見つからない | 店名の表記をマップとそろえる |
| 見つかっても来ない | 営業時間・写真・口コミを確かめる |
| 1回で判断している | 同じやり方で数回続けて比べる |
まず確かめたいのは、反響を数えていないために、効いたのか効いていないのかが分からないままになっていないかです。チラシを見て気になった人が、店名で調べて、Googleマップで営業時間や写真を確かめてから来た場合、受付で何も聞かなければ、その方はチラシから来た人として数えられません。
もう一つ見落としやすいのが、チラシを見たあとの受け皿です。チラシで興味を持った人が店名で検索したのに、お店が出てこなかったり、営業時間が古いままだったりすると、その人はそこで離れてしまいます。チラシの反響がないように見えて、実は受け皿で取りこぼしていることもあります。チラシを見て地図を開いた人には、近くの同業のお店も一緒に並んで見えます。配る前に、自分のお店が近所で何番目に出ていて、口コミの数や評価にどれくらい差があるかを、近所の同業と比べられる無料のページで店名と地域を入れて確かめておくと安心です。登録はしなくても使えます。
ポスティングの反響の測り方
反響は、一つのやり方だけで測ろうとすると、どうしても漏れが出ます。次の3つを組み合わせ、毎回同じやり方で記録します。
チラシでしか知りようのない合言葉や番号を入れる
チラシに「受付で『チラシを見た』とお伝えください」「この番号をお見せください」のような一文と特典を入れ、伝えてくださった方に印を付けます。配る町ごとに番号を変えておくと、どの町から来た人が多かったかまで比較できます。
受付では、合言葉を言わなかった方にも「今日は何を見て来られましたか」と一問だけ聞き、チラシ、Googleマップ、紹介、通りがかりのように分けて数えます。特典を使わずに来た方も、この一問で拾えます。
チラシ用のQRコードで、開かれた数を分ける
ホームページがあり、アクセス解析にGoogleアナリティクスを使っているなら、チラシのQRコードに入れるアドレスに印を付けておきます。Googleアナリティクスのヘルプでは、リンク先のURLに「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」などのUTMパラメータを付けると、どのキャンペーンがトラフィックを呼び込んでいるかが分かるとしています。ヘルプにはこの印を付けたURLを作る「URL 生成ツール」も紹介されています。
チラシ用には、たとえば次のように決めておきます。
| パラメータ | 入れる中身の例 |
|---|---|
| utm_source | posting(ポスティング) |
| utm_medium | flyer(チラシ) |
| utm_campaign | 配った月や町の名前 |
一方で、Googleマップのお店のページを開くQRコードは、読み取られた回数をGoogleの画面で別に数える仕組みがありません。パフォーマンスのヘルプに並ぶ指標は、閲覧数、ルート、通話数などで、QRコードから開かれた数を分ける項目は書かれていません。マップを開くQRコードを載せるときは、合言葉か受付の一問を必ず組み合わせます。
パフォーマンスで、配った月の店名の検索を比べる
Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」では、特定の検索でプロフィールが表示されたときの検索語句を確認できます。チラシに「Googleマップで店名を検索」のような一言を入れたなら、配った月とその前後の月で、店名の語句の数を比べるのが基本です。
ヘルプによると、検索の指標は毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがあります。配った月の分は、翌月の上旬が過ぎてから見ます。検索語句は自分で選んだり直したりできないため、出てきた語句をそのまま記録します。画面の見方は「パフォーマンスの見方」にあります。
店名の検索は、季節やほかの宣伝、近くの行事でも増えたり減ったりします。パフォーマンスの数字が増えたからといって、それがすべてチラシの効果だとは言えません。合言葉や受付の一問で数えた人数と並べて、両方が同じ向きに動いているかを見ます。
毎回同じ表に記録する
配るたびに、次の項目を1枚の表に書き足していきます。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 配った日と枚数 | 〇月〇日、〇〇枚 |
| 配った町 | 〇〇町1〜3丁目 |
| かかった費用 | 印刷代と配る費用の合計 |
| チラシで来た人 | 合言葉の数と受付の一問 |
| QRコードから開いた数 | アクセス解析のキャンペーン |
| 店名の検索語句 | 前の月と比べた増減 |
比べるときは、変えるところを毎回一つだけにするのが大事です。町と特典を同時に変えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。
効果的な配り方:配る範囲の考え方
ポスティングでは、広い範囲に少しずつ配るより、来てもらえる範囲に絞って配るほうが、反響を比べやすくなります。配る範囲は、次の順番で決めます。
- 来てもらえる範囲を決める:いまのお客さまが歩き、自転車、車のどれで来ているかを受付で聞き、ふだん来てもらえている時間の範囲を地図に書き込みます
- その範囲の町ごとの人の数を見る:国勢調査の小地域集計は、町丁・字ごとに人口や世帯数をまとめたものです。政府統計の総合窓口(e-Stat)の「地図で見る統計(jSTAT MAP)」でも、小地域の統計を地図に表示して確かめられます
- 町ごとに配る枚数と番号を決める:町ごとに合言葉や番号を変えておくと、反響を町ごとに比べられます
- 反響のあった町に、間をあけて配り直す:反響の少なかった町は、特典や時期を一つだけ変えて試すか、範囲から外します
お店の近くに大きな道路や線路、川があると、地図の上では近くても、実際には来にくい町があります。地図で円を描いて決めるのではなく、いまのお客さまが来ている町を基準に広げていくと、外れが少なくなります。
ポスティングで気をつけること
ポスティングは、人の家やマンションの郵便受けに直接チラシを入れる宣伝です。受け取る側の気持ちと、建物を管理している人の意思を守ることが前提になります。
「チラシ投函禁止」の表示がある家には入れない
郵便受けや玄関に「チラシお断り」「投函禁止」のような表示がある家には、チラシを入れません。断っている家に入れても反響は期待しにくく、苦情につながれば、お店の評判を下げることにもなります。
自分たちで配るときも、配る人を頼むときも、禁止の表示がある家には入れないことを、配る前に全員で決めておきます。苦情や「もう入れないで」という連絡があった家は、住所を控えて次から外します。
マンションや集合住宅は、管理する人の意思に従う
マンションやアパートでは、エントランスや掲示板に、チラシの配布や立ち入りを断る張り紙が出ていることがあります。管理組合や管理会社が決めた規約や掲示があれば、それに従います。
裁判所の判例検索に載っている最高裁判所の判決には、集合住宅にビラを配る目的で入った行為が問われたものがあります。
| 判決 | 判断の要点 |
|---|---|
| 平成21年11月30日 | 分譲マンションの共用部分 |
| 平成20年4月11日 | 公務員宿舎の敷地と共用部分 |
平成21年11月30日の判決では、各住戸にビラ等を投かんする目的で、そのような目的での立ち入りを禁じた張り紙が玄関ホールの掲示板にあった分譲マンションの共用部分に、管理組合の意思に反して立ち入った行為について、刑法130条前段の罪が成立するとされました。平成20年4月11日の判決では、公務員宿舎の敷地や各室の玄関前までの部分に、ビラを新聞受けに入れる目的で管理権者の意思に反して立ち入った行為を、邸宅侵入の罪に問うことが憲法に違反しないとされています。
どちらも政治的な内容のビラを配った事案で、お店のチラシについて判断したものではありません。それでも、入ることを断っている建物の共用部分に入って配るのは、受け取る側の気持ちとしても、法律の面でも避けるべきだと分かります。オートロックの中や、断りの張り紙があるマンションには入らず、管理する人が認めている集合ポストがあれば、その範囲で配ります。
Googleマップと組み合わせて、チラシを見て検索した人を迎える
ポスティングのチラシを見た人の中には、その場で店名を調べ、Googleマップでお店の様子を確かめてから来る人もいます。チラシを配る前に、調べた人が迷わずお店にたどり着ける状態に整えておくことが大切です。
| 配る前に確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 店名で検索して出てくるか | チラシと同じ表記で検索する |
| 営業時間が合っているか | 定休日と祝日の営業も含める |
| 写真が新しいか | 外観と、チラシに載せた商品 |
| チラシと同じ特典があるか | 特典の投稿を出しておく |
| 口コミに返信しているか | 最近の口コミへの返信 |
Googleビジネスプロフィールのヘルプでは、投稿の種類の一つに「特典」があり、タイトル、日付、時刻を指定すると、投稿に「特典を表示」ボタンが自動で追加されると説明されています。クーポンコードや利用規約も任意で入れられます。チラシと同じ特典を、配る日に合わせて投稿しておくと、チラシを見て調べた人が、プロフィールの上でも同じ内容を確かめられます。投稿の書き方は「投稿のやり方と例文」にあります。
チラシに店名で検索させる一言を入れるか、地図を開くQRコードを入れるかの選び方や、チラシの割引・来店者へのプレゼントの表示で気をつける景品表示法の決まりは、「チラシで集客するには」にまとめています。ポスティングのほかの宣伝のやり方と比べたいときの手がかりは、「お店の宣伝方法」にあります。
Googleマップの運用を任せたいときは
チラシを作って配り、受付で反響を数えるところは、お店の方にしかできない仕事です。一方で、チラシを見た人が開くGoogleマップの受け皿は、外に任せて整えておけます。当社の「MEOで同業比較くん」は、その受け皿のほうを毎月お引き受けしています。チラシの制作や配布は行っていません。
営業時間や紹介文の手直し、ポスティングの時期に合わせたお知らせの投稿、届いた口コミへの返信文の作成を行い、どれもLINEでご確認いただいてから反映します。近隣の同業他社さまとの比較表とレポートは、毎月お届けします。
月額4,980円(税込)、初期費用0円で、契約期間の縛りはありません。最初の1ヶ月は無料なので、チラシを配る月に合わせて始め、店名の検索の動きを見てから続けるかどうかを決めていただけます。お申し込みの窓口は1ヶ月無料のお申し込みにあります。
よくあるご質問
ポスティングの反響率は、どのくらいが目安ですか?
決まった目安はありません。チラシの中身、配る地域、時期、業種、特典の有無で大きく変わるため、当社では出典のはっきりしない数字を目安として示していません。配った枚数と、チラシを見て来た人や問い合わせの数を毎回記録し、自分のお店の前回と比べるほうが、次に何を変えればいいかが分かります。
ポスティングの費用対効果は、どう計算しますか?
印刷代と配る費用を足した金額を、チラシを見て来た人の数で割ると、1人に来てもらうのにかかった費用が出ます。その金額を、1人のお客さまが1回に使う金額や、通い続けてくださる場合の金額と比べます。チラシを見て来た人の数は、チラシ専用の合言葉や受付での一問で数えておかないと出せません。
ポスティングは効果がないと言われるのはなぜですか?
効果がないのではなく、測っていないために分からない場合があります。ほかにも、お店から遠い地域まで広く配っている、何のお店で何が得かがひと目で伝わらない、チラシを見て検索してもお店が見つからない、営業時間が古いまま、といった理由で、興味を持った人が途中で離れていることがあります。
ポスティングの効果を、Googleビジネスプロフィールで確かめられますか?
手がかりの一つにはなります。パフォーマンスでは、プロフィールが表示されたときの検索語句を確認できます。チラシに店名で検索してもらう一言を載せたなら、配った月と前後の月で店名の語句の数を比べます。ただ、検索の数はほかの理由でも動くため、受付で聞いた数と合わせて見ます。
「チラシ投函禁止」と書かれた家やマンションにも配っていいですか?
配りません。最高裁判所は、ビラを配る目的で、立ち入りを禁じる張り紙のある分譲マンションの共用部分に管理組合の意思に反して入った行為について、刑法130条前段の罪が成立するとした判決を出しています。お店のチラシでも、禁止の表示がある家や建物には入れないことを、配る人全員と決めておきます。
ポスティングで配る範囲は、どう決めればいいですか?
お客さまがふだんお店に来るときの手段と時間から、来てもらえそうな範囲を先に決めます。そのうえで、国勢調査の町丁ごとの人口や世帯数を参考に、配る町と枚数を決めます。町ごとに合言葉や番号を変えておくと、どの町から反響があったかを比べられます。
Googleマップの手入れは任せられますか?費用はどのくらいですか?
任せられます。当社が2026年10月に、料金を公開しているGoogleマップ運用代行6社を調べた範囲では、月額は税込14,800円〜54,780円でした。当社の「MEOで同業比較くん」は月4,980円(税込)で、お知らせの投稿、プロフィールの手直し、口コミへの返信文の作成が含まれ、どれもLINEでご確認いただいてから反映します。チラシの制作や配布は行っていません。初期費用は0円、契約期間の縛りはなく、最初の1ヶ月は無料です。