学習塾の集客方法|困りごと別に、Googleマップでできること
学習塾の集客は、保護者が塾どうしを比べるときに見る点に、問い合わせの前から答えておくことが出発点です。
この記事では、個別指導や小中高生向けの地域の学習塾によくある困りごとを取り上げ、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)で何ができるかを順にまとめました。学習塾ならではの法律の決まりである特定商取引法と、合格実績の表示についても、消費者庁の資料をもとに紹介します。
出典
- Google:Google ビジネス プロフィールの公式ページ
- Googleビジネスプロフィールのヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン
- 同:プロフィールを編集する
- 同:サービスを追加・編集する
- 同:投稿を作成、管理する
- マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー:禁止または制限されているコンテンツ
- 消費者庁:特定商取引法ガイド 特定継続的役務提供
- 同:優良誤認とは
- 同:景品表示法における違反事例集(平成28年2月)
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学習塾の集客方法は、主に7つ
学習塾が生徒を募る方法は、主に次の7つです。
| 方法 | 得意なこと | 弱いところ |
|---|---|---|
| チラシ・新聞折込 | 学区の家庭にまとめて知らせる | 配った時期を過ぎると読まれにくい |
| 塾の検索・比較サイト | 塾を探している保護者に届く | 掲載料がかかり、条件で比べられる |
| Googleマップ(MEO対策) | 「近くの塾」と探す人に見つかる | 情報が古いと、かえって不安を招く |
| 自塾のホームページ | 指導の方針や料金を詳しく書ける | それだけでは見つけてもらいにくい |
| 体験授業・説明会 | 授業の様子を親子で確かめられる | 終わったあとの案内が要る |
| 在籍生・保護者の紹介 | 身近な人の話で安心してもらえる | 塾の側から数を増やしにくい |
| 学校前・駅の看板 | 通学路で毎日目に入る | 載せられる情報が少ない |
このうちMEO対策は、Googleマップで見つけてもらい、選んでもらうための取り組みを指します。土台になるGoogleビジネスプロフィールは、Googleの案内では無料で作成・掲載でき、塾の場所、開いている時間、授業の内容、口コミを1か所で見てもらえます。
子どもを通わせる塾は、家や学校からの距離が大きな判断材料になるため、保護者は地図で通える範囲を確かめながら探すことがよくあります。チラシや紹介で塾の名前を知った保護者も、名前で検索して場所や口コミを見てから問い合わせることがあります。ほかの方法の効き目を落とさないためにも、Googleマップの情報は整えておきたいところです。
困りごと別に、まずやること
| 困りごと | 最初に見直すこと |
|---|---|
| 生徒が集まらない・問い合わせが来ない | 授業料の総額と通いやすさを示す |
| 体験から入塾しない | 体験後に、学習の計画と費用を渡す |
| 講習の時期しか動かない | 講習の案内を早めに、日付付きで出す |
| 口コミが少ない | 特典なしで、全員に同じように頼む |
生徒が集まらないとき
問い合わせが少ない塾は、保護者が比べたい点のどこかが、プロフィールから読み取れないことがよくあります。同じ地域で上位に出ている塾と、口コミの数や評価にどれくらい差があるかは、無料の比較ページに塾の名前と地域を入れるだけで分かります(登録は要りません)。保護者が気にする点ごとに、答え方を見ていきます。
授業料の総額
保護者がいちばん迷うのは、1年通うと結局いくらになるのかです。月々の授業料だけが書かれていて、入塾金・教材費・季節講習・模試・施設維持費などがあとから分かると、比べることもできません。
- Googleビジネスプロフィールでは、特定のカテゴリのビジネスは、サービスに説明や価格を追加できる場合があります。使える場合は「小学生 個別指導」「中学生 定期テスト対策」のように、学年と授業の形ごとに登録します
- サービスの名前には価格や電話番号を入れられないため、金額は説明や価格の欄に書きます
- 月々の授業料のほかにかかる費用は、ホームページの料金表にまとめ、プロフィールからリンクします。季節講習が任意か必須かも、はっきり書いておきます
通いやすさと送迎
小中学生の保護者は、一人で通えるか、送り迎えはしやすいかを気にします。自転車を停める場所、車で送迎するときに停車できる場所、最寄り駅やバス停からの道のりを、説明や写真で伝えます。夜の帰り道が心配な保護者もいるため、授業の終わる時間と、塾の前の道の明るさが分かる外観の写真があると、判断しやすくなります。
自習室
自習室を使えるかどうかは、塾を選ぶ理由の1つになります。使える曜日と時間、席の数の目安、授業のない日も使えるか、質問できる講師がいるかを書いておきます。写真は、生徒が写り込まない時間に撮った室内のものを使いましょう。
講師
個別指導では、どんな講師が教えるのかが入塾を決める理由になります。講師の人数を書くよりも、担当はどう決めるのか、途中で講師を替えてもらえるのか、塾長は授業や面談に入るのかを書くほうが、保護者の不安に答えられます。講師の写真を載せるときは、本人の了承を取ってからにします。
営業時間と授業時間の書き分け
学習塾は、授業が夕方から夜に集まり、昼間は閉まっている塾もある業種です。何を営業時間とするかで迷う塾長も少なくありません。
Googleのガイドラインでは、営業時間には「顧客に対応可能な通常の営業時間」を入れるとされています。学習塾なら、電話や来塾の相談に応じられる時間を基本にするのが分かりやすい方法です。
- 自習室の開放時間や面談の受付時間のように、サービスによって時間が違う場合は「詳しい営業時間」で分けて登録できます
- 年末年始や講習の期間中に時間が変わるときは「特別営業時間」を設定します
- 授業の時間割そのものは、投稿やホームページで学年ごとに案内します
「問い合わせの電話をしたら誰も出なかった」となると、保護者は不安になります。電話に出られる時間と、営業時間の表示をそろえておきましょう。
体験授業から入塾しないとき
体験授業のあとに入塾を決めかねる保護者は、子どもが分かりやすかったかだけでなく、この先どういう計画で成績を上げるのか、費用はいくらかを家で話し合っています。体験の日にその場で決めてもらおうとするより、家で考えるための材料を持ち帰ってもらうほうが入塾につながります。
- 体験のあとに、学習の計画を渡します。次の定期テストまでに何をするか、週に何回通うと何ができるかを、紙1枚にまとめます
- 年間の費用の目安を渡します。授業料、教材費、季節講習を含めて、1年でどのくらいかかるかを示します
- 次の連絡の日を決めておきます。返事を待つだけにせず、いつ電話してよいかを体験の日に聞いておきます
Googleマップの側では、体験授業の申込ページを予約のリンクに入れ、体験の流れ(当日の持ち物、時間、保護者との面談があるか)を説明や投稿で伝えておくと、申し込む前の不安を減らせます。
講習の時期にしか動きがないとき
学習塾には、春期講習・夏期講習・冬期講習や新学年の切り替えのように、保護者が塾を探し始めるきっかけになる時期があります。その時期は毎年ほぼ決まっているため、波が来る前に、探しに来た保護者が見る情報を整えておくことが大切です。
- 講習の案内は、申込の受付を始める前から投稿します。Googleの投稿の「イベント」では開始日と終了日を付けられるので、講習の期間、対象学年、1日の時間割、申込の締切を書きます
- 講習だけの参加ができるかを書きます。講習のあとに入塾をすすめられるのか心配する保護者もいるため、講習後の流れを書いておくと申し込みやすくなります
- 講習が終わったら、案内を更新します。終わった講習の投稿が上に残っていると、更新の止まった塾に見えてしまいます
投稿は、期間を設定していなければ6か月でアーカイブされるとGoogleは案内しています。講習の時期ではないときも、定期テスト対策の日程や自習室の開放日など、通っている生徒の様子が伝わる内容を出しておくと、波の合間に探しに来た保護者にも動きのある塾だと伝わります。投稿の書き方の例は「Googleビジネスプロフィールの投稿例」にまとめています。
写真と口コミで気をつけること
学習塾は、生徒の多くが未成年です。写真と口コミの返信では、特に慎重にしましょう。
- 生徒が写る写真は、保護者の了承を得たものだけにします。教室の様子は、授業のない時間の机や自習室、外観、入口で十分伝わります
- 口コミへの返信で、生徒の名前・学校名・成績には触れません。口コミの中に書かれていても、返信では繰り返さないようにします
- 成績や合格の話を、返信で書き加えません。ほかの保護者が読んだときに、塾の宣伝として受け取られる書き方は避けます
Googleのポリシーでは、クチコミの投稿と引き換えにインセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供すること、肯定的なクチコミだけを選んで頼むことが禁止されています。「口コミを書いてくれたら入塾金を割引」「講習を1回無料」のようなお願いはできません。頼むなら、面談のあとなどに、すべての保護者に同じ言葉でお願いします。頼み方の例は、「Googleの口コミを増やす方法」の記事で紹介しています。
学習塾が守る決まり
特定商取引法の「特定継続的役務提供」
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、学習塾は「特定継続的役務提供」の1つとされています。対象になる契約は、次のとおりです。
| 項目 | 内容(消費者庁のガイドより) |
|---|---|
| 期間 | 2か月を超えるもの |
| 金額 | 5万円を超えるもの |
| 金額の数え方 | 入学金・受講料・教材費などの総額 |
| 対象の生徒 | 小学校・中学校・高校などの児童・生徒・学生(幼稚園・大学は除く) |
ガイドでは、対象の生徒を「学校(幼稚園及び大学を除く)の児童、生徒又は学生」としています。小学校や幼稚園の受験に備える指導と、浪人生だけを対象にしたコースは含まれません。
対象の契約では、主に次の決まりがあります。
- 書面を渡します。契約の前に概要書面を、契約のあとには遅滞なく契約書面を渡します。書面をよく読むよう注意する文言を赤枠の中に赤字で書き、文字と数字は8ポイント以上にします
- クーリング・オフができます。決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら、書面または電磁的記録で契約を解除できます
- 中途解約ができます。塾が受け取れる損害賠償などの上限は、授業を始める前は1万1000円、始めたあとは、受けた授業の対価に「2万円か1か月分の授業料のどちらか低い額」を足した額です
- 関連商品も解除できます。教材の書籍などを一緒に買ってもらった場合は、本体の契約を解除すると関連商品も解除できます
Googleマップで授業料を見せるときも、入塾の手続きでこれらの説明ができるよう、書面の準備を先に整えておきましょう。
合格実績の表示(景品表示法)
景品表示法は、サービスの内容を実際よりも著しく優良であると示す表示を「優良誤認表示」として禁じています。消費者庁の違反事例集の教育サービスの欄には、大学入試講座の合格者数を実際より多く載せた例や、入試対策の合格率を実際の割合とは違う数値で載せた例が、優良誤認として挙げられています。
合格実績を載せるときは、何年度の実績か、講習だけ受けた生徒を含めているかを自塾ではっきりさせ、聞かれたら説明できる形にしておきましょう。数字を大きく見せるよりも、数え方を正直に書くほうが、保護者からの信頼につながります。
よくある失敗
- 塾名に「〇〇駅 個別指導 定期テスト対策」などを付け足している:Googleのガイドラインでは、ビジネス名に不要な情報を含めるとプロフィールが停止される場合があるとされています
- 月々の授業料しか書いていない:講習費や教材費があとから分かると、入塾の直前で迷わせてしまいます
- 昼間に電話がつながらないのに、営業時間を朝からにしている:問い合わせの取りこぼしにつながります
- 去年の講習の案内が残ったままになっている:今年も同じ内容だと思われたり、更新の止まった塾に見えたりします
近くの塾と比べてみる
自塾のプロフィールだけを眺めていても、足りない点は見つけにくいものです。同じ学区で上位に出ている塾と、口コミの数、いちばん新しい口コミの日付、写真の枚数、授業料が分かるか、講習の案内が新しいかを並べてみると、どこから手をつけるかが見えてきます。
業種を問わない集客の考え方は「店舗集客の方法」に、同じ子どもの習い事として保護者に選ばれる工夫は「ピアノ教室の集客方法」にまとめています。
Googleマップの運用を任せたいときは
当社の「MEOで同業比較くん」では、同じ地域の学習塾と並べた比較表を毎月お届けし、授業料や時間の手直し、講習・体験授業の案内の投稿、写真の整理、口コミへの返信文づくりを担当します。返信文は塾長にLINEで確認していただいてから公開します。料金は月4,980円(税込)で、初期費用はかからず、契約期間の縛りもありません。最初の1ヶ月は無料でお試しいただけます。
含まれる作業と料金は、料金のご案内にまとめています。
よくあるご質問
学習塾の集客方法には、どんなものがありますか?
チラシ・新聞折込、塾の検索・比較サイト、Googleマップ(MEO対策)、自塾のホームページ、体験授業・説明会、在籍生や保護者からの紹介、学校の近くや駅の看板が主な方法です。地域の家庭に塾を知ってもらう方法と、体験から入塾につなげる方法を組み合わせます。どの方法で知った保護者も、場所や口コミを地図で確かめることがあるため、Googleマップの情報は正しく保っておきましょう。
学習塾は、特定商取引法の対象になりますか?
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、学習塾は「特定継続的役務提供」の1つとされ、契約の期間が2か月を超え、金額が5万円を超えるものが対象です。金額は、入学金・受講料・教材費などを含めた総額で判断します。対象の契約では、契約の前に概要書面、契約のあとに契約書面を渡すことが必要で、書面を受け取った日から数えて8日以内であればクーリング・オフができ、中途解約もできます。いずれも2026年10月に確認した内容です。
学習塾のGoogleマップには、授業の時間と受付の時間のどちらを載せればいいですか?
Googleのガイドラインでは、営業時間には「顧客に対応可能な通常の営業時間」を入れるとされています。電話や来塾の相談に応じられる時間を基本にし、自習室や面談など、サービスによって時間が違う場合は「詳しい営業時間」で分けて登録できます。
合格実績をGoogleマップやチラシに載せてもいいですか?
事実であれば載せられます。消費者庁の違反事例集には、大学入試講座の合格者数を実際より多く表示した例や、入試対策の合格率を実際とは違う数値で表示した例が、景品表示法の優良誤認として載っています。何年度の、どの生徒を数えた実績かを、自塾で説明できる形にしておきましょう。
入塾金の割引と引き換えに、Googleの口コミを頼んでもいいですか?
できません。Googleのポリシーでは、クチコミの投稿と引き換えに、金銭的報酬・割引・無料の商品やサービスなどのインセンティブを提供することを禁止しています。肯定的なクチコミだけを選んで頼むことも禁止されています。
春期講習や夏期講習の案内は、Googleマップでできますか?
できます。Googleビジネスプロフィールの投稿には「最新情報」「特典」「イベント」の種類があり、イベントの投稿には開始日と終了日を付けられます。講習の期間・対象学年・申込の方法を書き、申込ページへのボタンを付けておきましょう。
学習塾のGoogleマップの運用を任せると、何をしてもらえますか?費用はどのくらいですか?
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